洋から和へ→みかの和室大好き日記♪

洋風化の快適さに勝る和の良さが再来する時代

2016年08月26日
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日本家屋の一番の特色と良い所は、靴を脱ぐという動作です。外国では裸足で地面の上に過ごすと勘違いされた時代もありましたが、畳の存在を知っていれば反対に賞賛をしていたでしょう。靴を脱ぎ、家に上がるということにほっとする開放的な気持ちがあります。
日本人、あるいは日本の住まいに良さを感じる人たちなら味わえる特権と言えます。心の赴くままに座り、寝転ぶという、椅子やソファーではなく畳だからこその、和室全体に広がる穏やかさがあり、外で味わっていた喧騒感もありません。
しかし、日本の住宅事情は欧米化し、じゅうたんやフローリングの部屋に人気があり、畳を使う和室を生活の中心にした住宅は減りました。生活の洋風化だけでなく、サッシ隆盛による密閉化、機密化により、畳を発生源とするダニが大量に発生したからです。
今では清潔で快適な住宅は、洋風が当たり前となっていますが、最近、また日本間の良さが見直されるようになってきています。

畳が見直されだしたため和室が注目されだす

畳は、洋室のフローリングの手軽さや快適さと比較すると、手入れの面倒さや価格の高さ、快適な家に必須の機密住宅ではダニやカビの発生やアレルゲンの恐怖が感じられます。それが、今も日本人の畳離れから戻れない理由です。
あいかし、畳が改良されることにより、本来畳が持っている良さが見直されるようになり、和室を住宅の中に設ける素晴らしさが注目されるようになりました。高温多湿の日本の風土に合った構造になっている畳は、断熱性と保湿性が優れています。
い草も藁も中に空気をたくさん含みますから、熱を伝えにくい性質の空気のおかげで、夏の暑さを抑え、冬の冷たさを防ぐ機能を発揮します。そして、畳の中の空気やスキ間は湿度調整もします。優れた機能を持つ木材のフローリングもありますが、畳以上のものはないと断言する専門家もいます。
自然の素材の消耗品ですが、密閉し続けないことを意識するだけで、その機能の恩恵に長い期間で授かれるようになった現在、断熱性と保湿性の良い畳が、環境にも人にも優しいとして、多くの人に注目されるようになってきたのも当然のことでしょう。

日本人の生活の場として和める和室の構造

畳が持っている健康や環境に良い機能に和室の構造をプラスすると、非常に心地よい空間になるということにも惹かれる人が増えています。椅子やソファーでも体を休められますが、和室は心も休める構造になるよう作られているからです。
帰りたいと感じる我が家は、心身ともに安らげる場所があるということですから、リビングルームだけでも和風にという希望を持つ人もいます。和式のテーブルや椅子は、低く、座布団を用いても当然のことながら、座っても寝転んでも目の位置は低くなります。
そのため、窓や天井なども、その位置に合わせて低くするため、落ち着きを感じ、心がホッとし、足を伸ばして背伸びをしようという気持ちにもなります。床の高さに窓を設けている家も珍しくはありません。雪見障子を楽しむのも心が和みます。
客間ではなく居間にそれを設けることで、家族全員の癒やしの場となります。日本家屋の建築とまではいきませんが、洋風の家であっても、畳の良さと和の構造が再び日本の家の中に戻りつつあります。


 

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